1993年(平成5年)にJリーグが発足して今年で28年。
Jリーグが創設した5年後の1998年、サッカー日本代表はワールドカップ初出場を果たしました。
そして2022カタールワールドカップで合計7回の出場となっています。
思うところは人それぞれですが、Jリーグ発足は平成に起きた出来事のひとつとして語られても良いのではないでしょうか。
さて、そんなJリーグが発足した平成ですが、それまで子供たちの憧れるスポーツ選手と言えば、確実に野球選手でした。
それがJリーグ発足とともに、「サッカー選手になりたい」という子供が爆発的に増えました。
わたしもそんな子供たちのなかのひとり。
「あの選手のスパイク、めっちゃカッコイイ!!」
「同級生が○○のスパイク買ってもらってた!!」
そんなこと考える毎日で、サッカーマガジンを読んでは親にスパイクをねだってました。
そんな平成に人気のあったサッカースパイクについて、令和になってどうなったかもあわせて紹介していきます。
ミズノランバード


「ミズノと言えばランバード、ランバードと言えばミズノ」
サッカーをやっている人なら「ミズノ=ランバード」で間違いないでしょう。
ちなみに1997年、陸上競技用品とサッカー用品は「ミズノランバード」となってます。
「しかしなぜミズノから?」
そう思う方もいるでしょうが、何せわたしが学生時代に愛用していたのがミズノランバード。
周囲はアディダスやアシックス、その頃では新興メーカーであっただろうナイキではなくミズノ。
愛してやまないスパイク、「モレリアⅡ」があったからです。
モレリアⅡ
ミズノランバードの代表格と言えるスパイク、モレリアⅡ。
今思えば、よくもまぁこんな高いスパイクを小学生から履かせてもらっていたなと。
今では軽量スパイクが多いですが、当時のスパイクは重いスパイクが多かったです。
(作りがしっかりしている分、重かったと思います。今のスパイクは壊れやすい印象)
そんな中、モレリアⅡの軽さに周りのメンバーも度肝抜かれてました。
それでいて作りはしっかりしており、ハードに使っても早々壊れることはありませんでした。


ちなみに「Ⅱ」というくらいなので、もちろんタダの「モレリア」もあります。


モレリア Ⅱ JAPAN IGNITION RED
モレリアは初代モレリアから数えると、現在で12シリーズ目が発売されています。
2021年2月に13シリーズ目の、「モレリア Ⅱ JAPAN IGNITION RED(ショートタン)」が発売されます。


確かに最新のモレリアもカッコイイですが、やはり平成でプレーしてきたわたしにとっては初期のモレリアⅡがしっくりきます。
エストレーラプリモ
わたしはモレリアⅡを愛用していましたが、もちろん他のスパイクも履いてました。
わたしが履いていたのは「エストレーラプリモ」


もうお気づきかと思いますが、これ、モレリアⅡにそっくりです。
別のスパイクを履いていたとはいえ、やっぱりモレリアⅡが大好きなのが我ながらわかります。
ちなみにこのスパイクに替えたことで、調子が上向いた記憶があります。
ただの思い過ごしでかもしれませんが、でも選手って、
「スパイク替えたら調子あがった」
とか結構多いです。
いろいろ頑張って、でも結果が出なかったりすると願掛けみたいなことするんですよね。
アシックス


アシックスが一番最初に作ったシューズって、バスケシューズって知ってました?
マラソンシューズが最初に作られたと思っていましたが、初代マラソンシューズは1953年。
バスケシューズはさかのぼること3年前の1950年に作られていました。
サッカーのスパイクはというと、1972年に作られていました。
今ではサッカーグラウンドは人工芝が主流となりつつありますが、昔はほぼ土。
そこでアシックスは硬い土に対応する「ダイレクトインジェクション製法」を用いてサッカースパイクを作っていました。
ダイレクトインジェクション製法とは
https://route-f.com/
金型に本底の原料であるポリウレタンを流し込み、加熱溶着しアッパーと本底を一体成型する特別な製法。
インジェクター2002
平成に売れたアシックスのサッカースパイクと言えば、間違いなくコレ!!
インジェクター2002です!!


今見てもこのフォルムは美しい。
2002年 日韓ワールドカップを控え、1992年にインジェクター2002が発売されました。
ベロを折り返すと「2002」のマークがあり、当時はこれが大流行!


これだけ美しくカッコいいインジェクター2002ですが、
当時定価でナント! 23,100円!!
わたしなんか全く手出せませんでした。
インジェクタールーゴ
黄色のラインが鮮やかなインジェクタールーゴ。
ルーゴユーザーはあまり見かけませんでしたが、個人的に大好きなこのスパイク。


好きな理由、それは何といっても芝に映えるソールの色!!
インジェクター2002と比較してもわかるとおり、ソールの色がホワイトではないんです。
ちょっと黄色がかったこのソールが、緑色の芝に映えまくりです。
実はホワイトソールでも、芝で履き続けるとだんだんとソールが黄色がかってきます。
それが何ともアジのあるイイ色なんですが、
インジェクタールーゴのソールは、すでにそれを再現している感じなんです。
なのでインジェクタールーゴを土のグラウンドで履いているのを見ると、何とも悲しくなります。
(注:個人的感想)
ULTREZZA AI
元スペイン代表で、現在ヴィッセル神戸のイニエスタ選手がアシックスとスポンサー契約したのをご存知でしょうか。(アドバイザリースタッフ契約と言われていますね。)
そのイニエスタ選手が履いているスパイクが「ULTREZZA AI」です。
あのスペインのレジェンドが日本メーカーのスパイクを選んでくれるなんて、本当に感動しました。
スパイクを履いたってイニエスタみたいになれるワケありませんが、
でもサッカーしている方たちなら、やっぱり気になりますし、履いたらテンション上がりますよね。
アディダス


アディダスはドイツのスポーツメーカーです。
アディダスのスパイクは、1950年のスイスワールドカップで「ポイント取り換え式のスパイク」を履いていた西ドイツが優勝したことで脚光を浴びます。
それから70年以上経ち、今ではサッカー界のトップブランドとして君臨しています。
他スポーツではもちろん、ストリートファッションとしても地位を確立しているアディダス。
本当に強いブランドです。
コパ・ムンディアル
平成アディダス(昭和も入るかも)といえば「コパ・ムンディアル」
通称:コパムン
「プレデターシリーズ」が発売される前、アディダスのスパイクといえばコパ・ムンディアルでした。
スパイクのポイントが黒という点も、当時としては珍しかったです。
ただ土のハードなグラウンドが主流だったので、コパムンのポイントはすぐにすり減っていた記憶があります。
プレデターアクセレレイター
1994年に初代が発売され、2015年に廃盤、その後2017年に復活を果たした名品プレデター。
今なおプレデターシリーズで継続しています。
ただ、個人的にアディダスのスパイクはあまり履いたことがありません。
そんなわたしが唯一履いたアディダスのスパイクが「プレデターアクセレレイター」でした。


98年フランスワールドカップで、フランス代表のジダン選手が履いていたスパイクです。
でもわたしの場合、これ履いてPKを外すという苦い思い出がありまして・・・
ジダンはワールドカップで優勝、わたしはPK失敗。
個人のブログで自由とはいえ、比較するのもおこがましいですね。
プレデターフリーク
最新のプレデターはこんなことになっているんですね。
もうトゲだらけ。
こんなの公式戦で履いていいのか?ってくらいトゲトゲしてます。
ちなみにこのトゲ、正式には「デーモンスキン」と呼ぶようです。
デーモンスキンは合計で406個あるらしく、高いグリップ力とボールに強いスピンをかける特性があります。
グリップ力と強いスピンをかける、この特徴は歴代のプレデターを受け継いでいますね。
ディアドラ


DIADORA(ディアドラ)はイタリア生まれのメーカー。
登山靴やワーキングブーツの製造からスタートし、1950年代になるとその高い技術力と品質がイタリア国内で高い評価を獲得しました。
そして1990年、1994年ではワールドカップでイタリア代表をサポートしました。
そしてイタリア代表のファンタジスタ、ロベルト・バッジョもディアドラを履いていました。
マッチウィナー
当時、サッカーと言えばイタリア、イタリアと言えばロベルト・バッジョ。
それくらいロベルト・バッジョ選手は偉大な存在でした。
アメリカワールドカップ決勝戦、勝負が決まらずPK戦にもつれ込んだ時の最後のキッカー。
それもロベルト・バッジョでした。
しかしバッジョが蹴ったボールはゴールマウスのはるか上。
PKを外したバッジョでしたが、それでもバッジョは美しかったです。
そしてバッジョが履いていたディアドラで最も人気のあったスパイクがマッチウィナーです。


今ももちろん人気がありますが、平成の頃のディアドラは「ウマイ選手」が履いていた印象があります。
「diadora」のロゴがオシャレで、サイドの枝分かれするマークもカッコよかった。
ただ下手な選手がディアドラを履いていると、何となく白い目で見られていたところがありました。
スーパーゴールDAP
当時、このスパイクには度肝抜かれました。
見るからに「足首、動きづらそう」って感じです。
ちょうどバスケも流行っていましたので、
「バッシュ(バスケットシューズ)意識した?」
という風に見ていました。


ただ調べてみるとこのスパイク、オランダのスター「ファンバステン」が履いてるんですよね。
ファンバステンが履いていることを知ってから、わたしいの中でカッコイイ部類に入りました。
要するに、ウマイ選手はなにを履いてもカッコイイんですね。
BRASIL ITALY K-PRO MDPU
今、ディアドラで発売している最新のスパイクがこちら。
ディアドラと言えば、やっぱり黒✕黄の組み合わせですね!
個人的にはディアドラのベロが昔からオシャレで大好きです。
今は短めのベロが人気のようですが、マッチウィナーのベロもオシャレでカッコイイ!!
PUMA(プーマ)


「サッカーと言えばプーマ」というように、サッカーの代名詞的メーカーですね。
プーマはドイツで生まれたスポーツメーカーです。
ドイツというと先述のアディダスもドイツであり、両メーカーの競争は熾烈だったと言われます。
そしてプーマの創設者はルドルフ・ダスラー、アディダスの創設者がアドルフ・ダスラー。
要するに兄弟です。(ルドルフ:兄 アドルフ:弟)
兄弟が創設したメーカーが今やサッカーの一流メーカーって、本当にスゴイ。
パラメヒコ
もうプーマと言えばまずコレ、パラメヒコ。
後にも先にもパラメヒコです。


パラメヒコは日本専売のスパイクとなっています。
なのでパラメヒコで思い浮かぶ選手と言えば、カズ、三浦カズです。(ゴン中山という方もいるかも)
何よりパラメヒコのスゴイところが、もう何十年も売られているにも関わらず、ほぼ変わらないフォルムで販売され続けていることです。
もちろん時代とともに色々と変化しているところもありますが、見た目が本当に変わらない。
そこも愛され続ける理由のひとつかもしれません。
メキシコライト
こちらも有名ですね、メキシコライト。
パラメヒコと非常に似ていますが、それもそのはず。
「パラメヒコのポイント取り換え式バージョン」なのです。
よく見てください、取り換え式なのでスタッドが少し高いですよね?
そしてわたし、このメキシコライトを履いてました!!
最後は表面が破れてしまいましたが、本っっ当に履きやすかったし、カッコよかったです!!


スフィーダ
これもわたし履いてました、スフィーダです。
カズはパラメヒコ履いていたと言いましたが、カズはこのスフィーダも履いていました。
パラメヒコ同様、とてもシンプルな作りになっているのですが、その潔さがまたイイ。
そしてベロにはプーマのロゴが堂々と刺繍されていて、これも本当にカッコイイ!!
ベロ短いの流行ってますが、やっぱり長い方がカッコよくない??


フューチャー Z 2.1 MG
今のプーマはかなりド派手路線なんですかね。
けっこうビビッドなカラーが多いです。
まぁ、時代とともに売れ筋も変わってきますよね。
もうオジさんのわたしには、このイエローは履きこなせないかなぁ~
さいごに
平成に売れたサッカースパイク12選はいかがでしたでしょうか。
他にももっとあるんです。
でもすべてあげるとキリがありませんので、また次の機会に第二弾として紹介しますね。
サッカーブランドはたくさんありますが、自分の好きなブランドが見つけて、好きなブランドのスパイクを履いてサッカーができたら、ますますサッカーが好きになると思いますよ!!
今回の記事を参考に、ぜひ大好きなブランドを見つけてくださいね!!
本日も最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。
以上、ケンでした。
コメント