【効果あり】ソーシャルスタイルを使ってコーチングスキルを上げよう

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社会人ともなれば、

「アイツとはどうも合わない」

「アイツがいなければ、もっと仕事が円滑に回るのに」

「人の好き、嫌いで仕事が選べたらラクなのに」

「あの人と面談するの、どうも苦手なんだよな」

そう思ったこと、1度はありますよね?

 

合わないヤツとは仕事しなければいい。

 

確かにそのとおりで、精神衛生上もきっとその方が良いです。

でも、そうも言っていられないのが社会人。

それが会社の上司だったり、何かのキーマンだったり、大事な取引先の人かもしれません。

だから、コミュニケーションスキルを上げるための研修や本が売れるんでしょうね。

「コミュ障」という言葉も、コミュニケーションスキルが重要視されていることの表れかもしれません。

話好きは「コミュ力」が高い?

結論から言えば、

 

話好きはたいてい「コミュ力」低いです。

「あの人は話好きで羨ましい。オレも話すのが好きだったらどんなに良かったか」

話ベタな人って、意外とそんなこと考えたりしますよね。

私自身も話ベタで、絶望的に説明力が低いことがコンプレックスでした。

そんなコンプレックス持ちだから、話せる人を羨ましく思うことがあります。

「オレもあんなにしゃべれたらな」って。

  

でも実のところ、話好きほど他人の時間を搾取していることが多いです。

話は長いけど、何が言いたいのか良くわからない人、けっこういますよね?

「時間を搾取されている」聞き手にそう思われたらもうゲームオーバーです。

でも、話ベタはあまり話したくない。

ところが「自分は話が下手だから、聞き手にちゃんと理解させなきゃ」という念が強い。

だから端的に話そうとする。

端的に話そうという気持ちが空回りして、結局うまく話せないときが多い。

でもこれ、考え方はいたってまとも。正解だと思いませんか?

聞き上手こそ「コミュ力」が高い。

人に理解してもらうためのトーク力は確かに必要です。

でも、コミュニケーションは双方向のやりとりで成立します。

そうすると、トーク力と同じように必要なスキルがリスニング力です。

コミュニケーションでは、自身を知ってもらうことはもちろん、相手を知ることも重要です。

相手を知らなければ有効なトークは成立しない。

一方的に話されて、挙句の果て内容がめちゃくちゃでキャッチボールできない。

そんな勘違いな人とコミュニケーションを取るなんて、ウンザリですよね。

コーチングとティーチング、そしてソーシャルスタイル

「コーチング」と「ティーチング」、よく聞く言葉ですね。

どちらも人材育成において必要な手法ですが、これらは似て非なるものです。

コーチングとは
相手の中にある考えや答えを引き出す手法。

ティーチングとは
伝える側にある「答え」を、相手が同様に答えることができるよう、情報や知識を共有し、フォローすること。

育成するとなると、人はなぜか「ティーチング」に偏る傾向にあります。

育成を主とした面談でも「ティーチング」のスタンスを取ることが多い。

決して「ティーチング」が悪いわけではありませんが、「コーチング」との使い分けは重要です。

 

端的に言えば、

・新人に対しては「ティーチング」が効果的。
・経験者には「コーチング」が効果的。

そしてどちらが難易度が高いかと言うと、「コーチング」です。

「ティーチング」で答えを教え伝えることは、どちらかと言えば一方通行な面があります。

一方、「コーチング」は相手の考えや答えを引き出す必要があるため、より双方向なやりとりが必要となります。

「相手の考えや答えを引き出す」

引き出される考えは、あくまでもその相手の自発的な発想から出てくるものです。

でも、その引き出される考えはコーチング側が意図する答えでもあります。

だからコーチングがうまくいった場合、する側、される側ともに「win-win」な関係になれるのです。

 

「コーチング」は難しいと思われる手法のひとつです。

なぜなら、相手の話を聞き、知り、潜在的な部分を掘り起こす必要があるからです。

このように難しいと言われる「コーチング」を成功させるためのスキルとして、ソーシャルスタイル理論が使えます。

ソーシャルスタイル理論とは

「人は行動や考え方、意思決定などをするとき、4つの傾向・タイプに分類される」

これがソーシャルスタイル理論です。

下記の表のとおり、「行動タイプ」「感覚タイプ」「思考タイプ」「協調タイプ」に分類されます。

相手がどのようなタイプか知ることで、コーチングの進め方も変化させることができます。

ソーシャルスタイルのタイプは、チェックリストを使って判断することができます。

職場のメンバーに対して定期的に面談を実施する立場であれば、このチェックリストで各々のタイプを控えておくと良いでしょう。

一方、自分自身がどのタイプに属するのかを知っておくことも必要でしょう。

ソーシャルスタイル チェックリスト

チェックリストは「より多くチェックが付いたタイプの傾向が強い」と判断します。

1.行動タイプ(=ドライビング傾向)チェックリスト

出展:リクナビネクストジャーナル編集部

2.協調タイプ(=エミアブル傾向)ェックリスト

出展:リクナビネクストジャーナル編集部

3.感覚タイプ(=エクスプレッシブ傾向)チェックリスト

出展:リクナビネクストジャーナル編集部

4.思考タイプ(=アナリティカル傾向)チェックリスト

コーチングでどのようにソーシャルスタイルを使うか。

~相手が行動タイプの場合~
端的で効率的であることを好む行動タイプには、結論から伝えると良いかもしれません。
こちらが結論を伝え、そのうえで相手はどう考えているのかうかがいましょう。
ダラダラ話を進めるのは良くありませんので、シンプルを心がけると良いでしょう。
ただし、行動タイプは指示されることを好みません。
結論を伝えるにしても、決して「命令」ではなく、「提案」として話すのは必須です。

~相手が感覚タイプの場合~
ノリが良く明るい性格の感覚タイプには、抽象的な伝え方がウケるかもしれません。
こちらが引き出したい考え、答えを明確に持っていても、あえてボンヤリ伝えましょう。
「あー、そんな感じが良いんですね!」と、物事を輪郭で捉えてくるかもしれません。
もし相手が「それって例えばどんなことですか?」と聞いて来たらちチャンス!
もう少し物事を鮮明に伝えて、より納得度の高いコーチングを成立させましょう。

~相手が思考タイプの場合~
じっくり考え慎重に進めたい思考タイプは、会話中に適度な沈黙を含めてみましょう。
思考タイプの場合、会話の展開が早いと理解せずにコーチングが終了する恐れがあります。
相手が論理的に納得できるよう、ていねいに会話のキャッチボールをしてあげましょう。
そうすれば相手は論理的に物事を整理することができるでしょう。
ただ、過度な沈黙はしないよう注意が必要です。
沈黙は時として相手に判断を迫るプレッシャーとなるケースがあります。
沈黙を活用しても返事がない場合は、必ずこちらから会話を再開させてください。
(相手にもよりますが、10秒以上は避けた方がよい)

~相手が協調タイプの場合~
気遣いができる協調タイプは、例えコーチングの場であっても気を遣ってきます。
ただ本人はその気遣いに対して、特にストレスを感じていません。
協調タイプは本能的に気を遣っているので、平和的な会話が展開されるでしょう。
気をつける点は、引き出したい考え、答えまで辿りつけずにコーチングが終わることです。
意思決定が苦手な協調タイプは、事の核心に触れずに終わるケースがあります。
「可もなく不可もなく」そんな会話が続くなら、こちらが核心に踏み込む勇気は必要です。

さいごに

今回はコーチングを実践するうえで使
えるスキル、「ソーシャルスタイル理論」について書きました。

ソーシャルスタイルは、

・行動タイプ
・感覚タイプ
・協調タイプ
・思考タイプ

以上の4つのタイプ、傾向に分類されます。

相手がどのようなタイプなのか、そして自身がどのようなタイプなのか。

タイプがわかったうえで、どのようにコーチングを展開させていくと良いかを書きました。

コーチングは非常に高度なスキルを必要としますが、そのひとつにソーシャルスタイルをうまく活用して、実施する側、される側、両者にとって有意義な時間になることを願います。

 

本日も読んでいただき、どうもありがとうございました。

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