サッカーで注目を浴びるポジションと言うと、真っ先に思い浮かぶのがフォワードでしょう。
サッカーは点を取るゲームですし、点を取れる可能性が高いポジションがフォワード。
自分が得点をして、チームが勝って、自分がヒーローになる。
サッカーをプレーする誰もが一度は思い描く理想です。
なので点を取れる前線、特にフォワードというポジションは一番人気のあるポジションと言えます。
でも待ってください!
点を取ることはたしかに大事で、サッカーに限らずスポーツ、特に球技で得点することは醍醐味でもありますが、
じゃあ、その得点を完璧に阻止することができたら。
立場はたちまち逆転して、フォワードは叩かれ、ディフェンス陣は称賛されます。
でもここにはひとつの落とし穴が・・・
「ウノゼロ」という美学
得点を完璧に阻止することができたら、大いにディフェンス陣は称賛されるでしょう。
「ウノゼロ」という言葉をご存知でしょうか?
一時期「ウノゼロ」という言葉が流行っていたように思いますが、これはイタリア語で1-0を表現します。
実際には「Uno a Zero (ウーノ・ア・ゼーロ)」と書きますが、
サッカーが盛んで守備を重視するイタリアでは、堅実に試合を進めて1-0で勝利することが評価されます。
※ちなみに強固に守備を形成する戦略を「カテナチオ」と呼び、その戦略を用いるイタリアのカラーとも言えます。
組織で成り立つディフェンス陣
攻守に渡ってルールや決め事、組織だった戦い方は重要です。
しかしその色がより濃いのはやはりディフェンスとなります。
組織は必要でありながらも前線の選手は例えば、
スピードがある
ドリブルがうまい
決定力がある
そういった身体能力の高さやセンス、「感」などの個人能力が卓越していることも重要視されます。
時にその能力がズバ抜けている場合、高い組織力ですら崩壊させられてしまいます。
ところがディフェンダーの場合、いくら個の能力が高くても組織で攻め込まれればまるで歯が立ちません。
(逆を言うと個のウィークポイントを組織で薄めることもできる)
なので「ウノゼロ」が成立したとしても、
称賛されるのは個人ではなく、その多くはディフェンス組織
なのです。
組織のなかでも輝くプレーヤー
ディフェンスは組織が重んじられることは多少お伝えできたと思います。
ただそんな組織のなかでも、輝けるディフェンスポジションがあります。それが、
GK・ゴールキーパー!!
ゴールキーパーもポジションでいうディフェンスのうちのひとりではありますが、
通常のディフェンスとはやはり違います。
手が使えますし、ユニホームが違いますし、グローブしてますし、
カンタンに(雑に)言えば、目立ちます。
攻めに攻められ何十本もシュートを打たれ、それでも無失点で抑える。
終いにはPKまでも止めてしまう。
これで引き分け、奇跡的に1-0で勝ってしまうことなんてあればそれこそヒーローです。
ゴールキーパーの目立ち方
結論から言うと、チーム的にはゴールキーパーは目立たない方が良いです。
「ゴールキーパーが目立つ=自チームが押されている」
わけですからね。
とはいえ、やはりゴールキーパーだって存在をアピールしたいものです。
フィールドプレーヤーが10人+ゴールキーパー1人の計11人。
サッカーのゴールキーパーは1チームでひとりしかなれません。
そんな激戦を通して勝ち取った唯一のポジションなのですから、やっぱり日の目を浴びたい。
なのでプレーでしっかり見せることはもちろん、かっこいいユニホーム姿でピッチに立ちたいものです。
ゴールキーパーのユニホームを考える
一昔前、ゴールキーパーは長袖に長ズボンといった姿が主流でした。
長ズボンなんかはボテっとして重たそうで、それを見たわたしは子供ながら、
「なんかダサいな」
という印象でした。
(最近のゴールキーパーのズボンは改良されて軽くなっています)
でもそうなるのもしょうがなく、
ポジション柄ゴールキーパーは横に飛んだり、膝を地面につくことが多いので、
やはり身体を守るために長袖、長ズボンという姿になってしまうのです。
ただ最近のゴールキーパーのユニホームを見ると、多くは半袖、半ズボンになっています。
動きやすさや軽さ、涼しく快適であることが重要視されているのでしょう。
また、ゴールキーパーは練習を重ねることで「受け身」を覚えるらしく、
飛んでも痛くない方法が身につくと言われています。
ゴールキーパーのサッカーソックス
急ですがでみなさんはサッカーソックスにこだわっていたりしますか?
ソックスを下げて履いたり、最近では膝上までしっかり上げてる選手が多いですよね。
でもそうやって注目される選手の多くはフィールドプレーヤーではないでしょうか。
思えば、ゴールキーパーのソックスの履き方をじっくり見るなんて人はあまり見かけません。
ではここからはあえて、
現役・歴代の有名ゴールキーパーがどんなソックスの履き方をしていたのか
見ていきましょう。
ティボ・クルトワ
ベルギー代表のクルトワ。
スペインの強豪、レアルマドリードに所属する世界屈指のゴールキーパーです。
2018年のワールドカップでは、決勝トーナメント1回戦で日本と対戦。
2-0で日本がリードしていましたが、5分間で2点決められ同点。
そしてアディショナルタイムで逆転の2-3で敗れてしまったあの試合。
それにしても、2018年最優秀ゴールキーパー賞を受賞するほどにスゴイこのクルトワから、
2点も奪った日本もそれはそれでスゴイわけで。


クルトワのサッカーソックスの履き方
試合中のクルトワはしっかり膝下までソックスを上げています。
膝下あたりでソックスを折り曲げてるようには見えなく、
膝下まで伸びるソックスをしっかり上げているようです。


他のゴールキーパーもそうなのですが、
練習ではロングパンツやスパッツを履いているプレーヤーが多いです。
クルトワも練習ではロングパンツを履いている姿が多く、
下の写真のようにパンツの裾をソックスで覆うような感じにしています。


エドウィン・ファンデルサール
元オランダ代表のゴールキーパー、ファンデルサール。
オランダ至上最高のゴールキーパーとも言われており、今もなお愛されるプレーヤーです。
わたし個人もナショナルチームではオランダ代表が一番好きで、
ファンデルサールにはウイニングイレブンでよくお世話になっていました。


ファンデルサールのサッカーソックスの履き方
ファンデルサールもしっかり膝の少し下あたりまでソックスを上げて履いています。
ゴールキーパーの多くはしっかりソックスを上げて履く選手が多いですね。


オランダのアヤックスからプロ生活が始まり、イタリアの名門ユベントス、
イングランドのフラム、そしてこの画像のとおりマンチェスターユナイテッドでも大活躍!
個人的にはこのオランダ代表ゴールキーパーのユニホームがお気に入り。
この黒のユニホームが本当に美しいです。
ペトル・チェフ
チェフは元チェコ代表のゴールキーパーです。
チェフを見てまず目につくのがヘッドギア。
ある試合で相手選手と接触し、頭蓋骨陥没骨折の重傷を負ってしまいました。
それ以降、チェフはこのラグビー用のヘッドギアを着用し続けました。
ヘッドギアに注目が行きがちなチェフですが、もちろんゴールキーパーとしての力量もすばらしく、
イングランドの名門チェルシーやアーセナルでもゴールマウスを守っていました。
チェフのサッカーソックスの履き方
もうお馴染みの膝下までしっかり上げたこのスタイル。
ゴールキーパーはポジション柄、マジメなプレーヤーが多いのかもしれませんね。


ジャンルイジ・ブッフォン
ブッフォンは元イタリア代表のゴールキーパーです。
あの堅守なイタリア代表のゴールキーパーを20年ほども務めた偉大な選手。
歴代最高のゴールキーパーとも言われています。
代表歴もすごいのですが、所属クラブもイタリアのパルマ、ユベントスでの在籍がほとんど。
1年だけパリサンジェルマンに在籍していましたが、ここからもイタリア愛が感じられます。
ブッフォンのサッカーソックスの履き方
もう膝下バッチリ上げるこのスタイル。
ちなみに以前までサッカーのゴールキーパーは大抵長袖を着用していました。
最近は半袖を着用するゴールキーパーが多いですが、このキーパーの半袖ユニフォーム、
初めて着用したのがブッフォンとも言われています。




マヌエル・ノイアー
ノイアーはドイツ代表のゴールキーパーです。
ドイツ・ブンデスリーガのシャルケやバイエルン・ミュンヘンでプレーしています。
ノイアーと言えば強肩を活かしたロングスロー、そして何といっても足もとの技術です。
通常ゴールキーパーはそこまで足でボールを扱う技術が高くありませんが、
ノイアーは足もとの技術が安定しているため、ゴールキーパーからもしっかりビルドアップができます。
飛び出し、判断もバツグンでこれからのゴールキーパーに求められるスタイルと言えるでしょう。
ノイアーのサッカーソックスの履き方
もうゴールキーパーはみんな同じスタイルなんですかね。
ノイアーもグイっと膝下です。
ゴールキーパーで膝上まで上げるならまだしも、
ルーズに履いたらそれはそれでカッコよくないとも思えますね。




やはり練習ではロングパンツを履いていますね。
さいごに
【ゴールキーパー】おすすめサッカーソックス5選
いかがでしたでしょうか。
ここでひとつ結論として言えるのが、
「ゴールキーパーは大抵サッカーソックスを膝下までしっかり上げる」
ということです。
それ以外の履き方をゴールキーパーがすると、かえってダサく見えてしまうのかもしれませんね。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
以上、ケンでした。
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