今日はサッカーの話。
サッカースキルのうち、ボールを自在に蹴れることは最大のスキルと言える。
強く正確に蹴れるようになるにはもちろんトレーニングが必要なのだが、
強く正確に蹴るためのポイントは腰、ヒザ、足首の連動性にあるとオレは思う。
参考:足の振りを早くするためには
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ベッカムという選手をご存知だろうか
2002年日韓ワールドカップにもイングランド代表として出場していた同選手。
その際、ベッカムはソフトモヒカンで出場していたのだが、それが「ベッカムヘア」として話題となり、多くの男子が「ベッカムヘア」をマネた。
ベッカムは貴公子と呼ばれるほどの端正な顔立ちで、ファッションモデルとしても引っ張りだこだったのだが、サッカーも本当にうまく、特に彼のキックは芸術品であった。
キック精度はもちろんのこと、その蹴り方も美しく、歴代のサッカー選手でもトップのキッカーであることは間違いない。
通常、ボールを強く蹴るとき人間は太ももから上、要するに股関節を中心に足を振ろうとする傾向にある。
もちろんベッカムも太ももや股関節を使っているのだが、彼の場合、太ももや股関節よりもヒザから下の足を振るスピードと、蹴る瞬間の腰の入れ方が絶妙なのである。
そして何よりボールを蹴ったあとの上体バランスが非常に美しい。
まるで曲がったバネが、蹴った瞬間にピンとまっすぐに戻ったかのような感じである。
ボールを蹴った足はすっと軸足の前に押し出す形に着地し、ピンと背筋は伸び上体は真っすぐ、蹴った後の立ち姿が美しすぎるのである。
それでいてボールの弾道は弧を描いて曲がり、ゴールに吸い込まれるか、味方にドンピシャリ収まる。
フリーキックや狙うべきポイントの距離によって、助走を変えたり、少し足の振りが大振りになったりはするが、特段、変な力みはなく、蹴る姿勢は概ね同じである。
ベッカムのキックを見たことが無い人、見たことはあるけどもう一度見たい人はこちらをどうぞ。
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最後に
上達するうえで、他人のプレーを見て技を盗んだりマネすることは非常に大切なことである。
ただ私の経験上、ボールを「蹴る姿勢」や「蹴り方」をマネることはあまりオススメしない
ベッカムの蹴り方は正直美しいのだが、人はそれぞれ体格や骨格があり、全く同じなものはあり得ない。いくらベッカムのキックが素晴らしいからとそれをマネても、体格、骨格の違いからあまり褒められた結果が出ないことが考えられる。
「蹴る姿勢」「蹴り方」は自分自身が自然に動作できる動きが良く、それが美しくてもダサくても、結局のところセンスということでまとめられる。
要するに大事なことは、「蹴り方」や「蹴る姿勢」ではなく、どれだけ正確にその場に適したボールを蹴れるかである。
モノマネを追及しているなら別だが、サッカーがうまくなりたいのなら、まずどういうフォームが自分に適しているのかを追及すべきである。
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