(実録)前十字靭帯断裂と診断された方は必見。【再建手術をするべきか、しないべきか。】

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前回は前十字靭帯を断裂した疑いがあり、でも信じられずに悩み込んでしまっているだろう20代~30代のみなさんに対して書きました。

前十字靭帯断裂を経験した私もそうだったのですが、結論、「悩んでも治らないので医者に行きましょう」という当たり前なことをやるということです。

ただ気が動転しているのか、はたまた現実を受け止められないのか、意外とこの当たり前の思考を持つことが難しいです。

「切れたかも」「いや、切れてはいないかも」と思考を巡らせながら、MRI検査を経て「前十字靭帯断裂」と診断された私。

このあとも様々な情報が私を悩ませることとなります。

靭帯再建手術を行うか、保存療法を行うか

前十字靭帯断裂と診断された後、必ず立ちはだかる問題があります。

「靭帯再建手術を行うか、保存療法を行うか」です。

前十字靭帯断裂の場合、恐らくこの選択が一番厄介だと私は思います。

なぜ厄介なのかをまとめました。

なぜ手術するか、保存療法とするかの選択が厄介なのか。
1.そもそも再建手術が絶対に行うべきものではない。
2.再建手術をしなくても日常生活に支障があまり出ない。
3.断裂後、最盛期を過ぎると痛みや屈折の不自由などはある程度解消される。
4.再建手術をせずに日常生活を過ごせる一方、膝への負担が大きい状態であったり、膝崩れを起こした場合、将来的に「変形性膝関節」となる可能性がある。
5.年齢を重ねるほど「変形性膝関節」となる率が高いが、膝への負担の増大や崩れを起こすことで膝関節の変形リスクが高まり、若年での変形性膝関節になりやすい。
6.保存療法(=筋トレやストレッチなど)を継続することが難しい。

これだけ読んでも、どちらを選択すべきか難しく厄介ですよね。

でもそれは当然のことです。

なぜなら手術をしないからといって命を落とすワケでもなく、手術をしないと歩けないワケでもありません。

でも変形性膝関節を患って歩行することや座ることに支障をきたす可能性はあります。

先々を予想しづらいケガ、だからこそ選択が難しいのです。

再建手術でも保存療法でも、スポーツをするのであれば膝サポーターは必須です。再発リスクを大幅に下げます。

膝崩れってなに?崩れるとどうなるの?

さて、上述で「膝崩れ」というワードが出ました。

まず、前十字靭帯は太ももの骨とすねの骨を繋いでおり、主な役割は2つあります。

1.太ももの骨に対してすねの骨が前へ移動しないよう動きを制御する役割。
2.捻った方向に対して動きすぎないよう制御する役割。

もし前十字靭帯が断裂していた場合、太ももとすねの骨の動きを制御することができません。

もし断裂した不安定な状態で膝を旋回したり、ジャンプして着地するなどの負荷を加えた場合、すねの骨が前方にズレルることがあります。

このズレる現象が膝崩れと言い、膝崩れが起こると膝が「ガクッ」となり、その後激しい痛みと炎症が出ます。

そしてこの膝崩れにより半月板や軟骨が痛み、「変形性膝関節」を引き起こすのです。

変形性膝関節ってなに?

変形性膝関節とは、膝の軟骨がすり減り、膝に痛みが生じる症状です。

膝の軟骨は加齢とともにすり減っていくものなのです。

しかし前十字靭帯断裂を患い、再建手術をせずに不安定いなまま生活する中で高い負荷をかけたり、その結果膝崩れを起こすと軟骨へのダメージは非常に大きく、結果、若年でも変形性膝関節となります。

変形性膝関節を患った場合、始めは少し休憩すると痛みが治まる程度ですが、軟骨のダメージは蓄積されます。

加齢により筋力も低下し、膝への負担はさらに増します。

すると軟骨はさらにダメージを受け、歩行自体が困難になったり、膝の屈伸した際でも痛みます。

軟骨はダメージを受け続けた結果なくなり、骨と骨がこすれて激痛が走り、立ち歩きもできなくなります。

最終的には何もしなくても痛み、人工関節置換術などの手術を要することとなります。

膝への負担軽減としてダイエットはとても効果的です。

手術予約の空きが半年以上先だった

私の場合、まだまだサッカーをやりたかったですし、変形性膝関節を患うことの恐怖もあり、考えた末に靭帯再建手術を受ける選択をしました。

注)再建手術をすれば変形性膝関節にならないワケではありません。

整形外科の先生からは順天堂医院と日本大学病院の2つの大学病院を紹介していただきました。

そしてその2つの病院のうち、下記の理由から順天堂医院を選択しました。

1.手術後翌日から歩行訓練を開始している。
2.術後約2週間で松葉づえを外して歩く歩行ができる。
3.術後の装具を必要としていない。
4.入院平均日数は術後7日間以下という統計を掲げている。
5.リハビリテーションが自宅のすぐ近くにある。

私は社会人ですので、あまり長い期間入院をすることはできません。

しかし前十字靭帯再建手術をした場合、病院によっては2週間~1カ月の入院期間を提示しています。

そのような中、順天堂医院では入院日数が7日以下とあるほか、術後翌日から歩行訓練したり、松葉づえを早期に外すなど、私の考える条件に対して合致する点が多くありました。

しかし大きな落とし穴がありました。

わたし
わたし

先生、やっぱり手術をしたいです。

順天堂の先生
順天堂の先生

わかりました。

ただ予約でずっと埋まっているので・・・6カ月先になりますが大丈夫ですか?

すぐに予約できないだろうことは予想していました。

しかし6カ月先という回答はまったく予期してなく、考えを改めたいとこの日は回答を保留。

改めて考えた末、結局は6カ月待って順天堂医院で手術することを選びました。

術前・術後、どちらも筋トレ、リハビリは重要ですが、チューブトレーニングは負荷がちょうどよいです。

6カ月先の手術を待つことのメリット・デメリット「手術しなくても大丈夫ではないか?」と感じた瞬間

6カ月後というのはやはり長く、「早く再建手術してリハビリがんばるぞ!」というモチベーションを維持するのは正直難しかったです。

6カ月待つことでのメリット
・手術日程が先のため、仕事の休みが取りやすかった。
・断裂後、炎症が治まっており、術前リハビリをしてからでないと手術自体できない。
(ただし6カ月もあける必要はない。目安は3~4週間後くらい。)

6カ月待つことのデメリット
・手術しなくても痛みが解消されたため、「手術しなくても大丈夫では?」という考えが出てきてしまった。(かなりよろしくないことだが、事実、手術前にサッカーをやっていた。)
・損害保険からの入院保険金、手術保険金の支払対象外となってしまった。
(ケガをした日から起算して180日以内という規定があり、6カ月待つと180日を超えるため支払対象外。)

それにしても、損害保険金の支払対象外となったことはかなり痛かった。

次回は手術前夜と術後の苦難、高額医療制度に助けられたことについて紹介したいと思います。

読んでいただきどうもありがとうございました!

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