(実録)前十字靭帯断裂を疑っている方は必見。【断裂してるか、していないか考えるのはムダ!まずは病院へ行こう。】

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今まさに「前十字靭帯が断裂してしまったのではないか?」と不安な日々を過ごしている20代~30代のみなさん。

不安で憂鬱な気分であることは重々わかります。

約5年前、私もフットサルをしているときに右膝の前十字靭帯を断裂しました。

前十字靭帯断裂と診断されたとき、手術前夜、術後の痛み、リハビリの苦労、さまざまな不安や苦悩は誰でもあります。

しかし私が一番ツラかったのは、

「前十字靭帯が断裂しているのか、していないのか定かでない期間」

この期間が一番気分がモヤモヤしてイヤ~な日々でした。

もしかしたら「前十字靭帯断裂」という言葉自体を知らない方が幸せだったかもしれません。

だからこそ、”今まさに「前十字靭帯が断裂してしまったのではないか?」と不安な日々を過ごしている方”にこの記事を読んで、「どう気持ちを整理すべきか」を考えていただきたいと思います。

前十字靭帯とは

まず前十字靭帯がどういったものか超簡単に説明します。

膝の関節は太ももの骨(大腿骨)、すねの骨(脛骨)、膝のお皿(膝蓋骨)といった3つの骨でできています。

そして太ももの骨とすねの骨が安定するよう、4つの靭帯がつながっています。

太ももの骨とすねの骨をつなぐ4つの靭帯とは以下のとおりです。

4つの靭帯とは
・前十字靭帯 ・後十字靭帯 ・内側側副靱帯 ・外側側副靱帯

すごく簡単に言うと、これら4つの靭帯は膝の安定を保つ役割をしています。

出展:ジョンソン・エンド・ジョンソン

4つの靭帯の中でも「前十字靭帯」と「内側側副靭帯」は損傷を受けやすい靭帯です。

そして私も損傷を負った前十字靭帯の役割は2つ、以下の通りです。

前十字靭帯の主な役割は2つ
1.太ももの骨に対してすねの骨が前へ移動しないよう動きを制御する役割。
2.捻った方向に対して動きすぎないよう制御する役割。

前十字靭帯が断裂すると、膝は前後の動きと回旋の動きの制御が効かなくなります。

要するに膝がグラグラになってしまうのです。

前十字靭帯断裂の疑いを感じた瞬間

前述のとおり、私はフットサルプレー中に前十字靭帯断裂の疑いを抱きました。

前十字靭帯断裂したときの一連の動きは下記のとおりです。

1.わたしの後方からボールが飛んできて、わたしの頭を通過。
2.わたしの前方にボールが落下するところに右足を伸ばしトラップ。
3.トラップには成功するが、膝を伸ばし切った状態で地面に右足を着地。
4.足が着地した瞬間、「ブチブチッ」と何かが2.3本切れたようなポップ音を確認。
5.膝に激痛が走りプレー続行不可。
6.数分後、痛みが和らいだと感じプレー再開。
7.プレー再開直後、再び右膝に激痛を感じ完全にプレー続行不可。

痛みは確かでプレーはできませんでしたが、歩行はできました。

私の知人には前十字靭帯断裂を経験する者たちが何人もいるので、前十字靭帯断裂の恐さは知っていたつもりです。

ただこのとき私は歩くことができましたので、「靱帯断裂はしていないだろう」と言い聞かせていました。

しかし、何かが2.3本切れたようなポップ音を確かに聞いていた、これは紛れもない事実なので結局不安は拭えません。

あなたも何かが切れたような音(ポップ音)を確認したり、膝がグラグラして不安定さを感じていたりしませんか?

負傷したときはまず冷やすこと!

帰宅時、膝がどんどん腫れてきた

フットサルコートではそこまで腫れを確認できませんでした。

しかし電車での帰宅途中、膝は二回りほど腫れているため曲げられず、足を引きずりながらの歩行となります。

駅から自宅まで、かろうじて自転車を漕ぎながらこんなこと思いを巡らせていました。

「ヒザが腫れて屈伸すらできない。でも歩けるから平気かな。自転車も何とか漕げるし。」

「でもこの腫れ方は尋常じゃない。やっぱり前十字か外側か内側の靭帯が断裂したかも。」

「足を地面に着いたとき、『ブチブチッ』て音したから、やっぱり断裂してるよな。」

 

この記事を読んでいるあなたも、今まさに「靭帯切れたかも」「いや、切れてないだろう」など、いろいろ考えを巡らせているのではないでしょうか?

でもひとつ言えることがあります。

それは「どんなに考えても治りません!」ということ。

後々思いましたが、この「切れた、切れてない」の考えを巡らせることはメンタル上よくないです。

できることなら「断裂したからこの後どうするか?」という考えにシフトしてください。

難しいのは重々承知していますし、考えを巡らすこと自体が考えを整理させるとも言えます。

しかし考えても前十字靭帯断裂であればまず自然治癒しません(再建手術でしかくっつきません)。

本当に不安に駆られますので止めてください。

まずはこの記事を読んで明日病院に行きましょう。

筋力の維持とウエイト管理の重要性

残念ながら私は「切れた、切れてない」という不毛な考えを巡らせていました。

ただその中でひとつ良かったのが、「今後の筋力維持とウエイト管理」についても考えていたことです。

小学生から高校生までサッカーを本格的にやっていましたので、どんなハードなプレーも「できる」と思っており、実際にできていました。

しかし現役でプレーしていた頃とは明らかに筋力のベースが違います。

身体的に言えば、現役の頃にできていたことは今はできない、負荷が大きすぎるのです。

また現役の頃と比較すると、体重は6~7キロ重く、この増加した体重を支えることも負荷をかけていたと思います。

筋力が落ちれば身体を支えるパワーも落ちますし、そのうえ体重が増えるとなればなおさら支えることが難しくなります。

筋力で身体を支えきれない場合、その負荷は各関節に掛かるというのは言うまでもありません。

年齢的に筋力の向上は難しく、現役の頃のような質の良い、柔軟性に富んだ筋肉ももうありません。

どれだけ筋力の質を維持できるか、そしてウエイトを管理できるかが靭帯断裂を含め、あらゆるケガの予防に繋がります。

団体傷害保険に助けられた!

保険について多少知っているためか、帰宅の電車内では保険について考えていました。

今考えると保険について考えていたのには少し驚き、意外と冷静だったなと思います。

結論、今回のフットサルは大会でしたので、大会主催者側が団体傷害保険に加入していました!ちなみに私個人は傷害保険には入っていませんでした。

後日大会主催者側に問い合わせたところ、加入していた損害保険会社のパンフレットと手続き書類が送付されてきました。

保険金は後日しっかり指定口座に振り込まれ、すごく助かったことを記憶しています。

「いざと言うときの保険」というのは良くわかりますが、あくまでも「いざ」なので巡り合うことはあまりありませんし、その「いざ」にお金を掛けることに抵抗も感じますよね。

保険に関しては人それぞれありますが、やはり日常生活におけるケガをカバーして過ごすことに安心は感じます。

そして今回の私は団体損害保険に守られ、助けられ、本当にラッキーでした。

自動車保険や火災保険、がん保険などには加入していましたが、自身のケガについては全くカバーできていませんでしたので反省です。

保険も最低でも年に一度は見直すべきでした。

人生初!ケガで負傷したあとに発熱!!

負傷した晩、私は初めてケガによる発熱を経験しました。

過去に骨折をした経験は数回ありますが、発熱まではありませんでしたので正直焦りました。

でも慌てないでください!

ケガによる発熱はよくあることです。

負傷した部位が腫れて熱を持ち、発熱を起こすことは身体構造上あって当然のことです。

翌朝、発熱は治まっていました。

発熱しても慌てず、焦らず、負傷部位に対して「RICE処置」を施してください。

RICE処置とは
■Rest(安静)
患部の腫れや血管・神経の損傷防止が目的です。
テーピングなどで患部を固定します。

■Ice(冷却)
細胞壊死と腫れを抑えることが目的です。氷のうで患部を冷却します。
20分ほど冷やしたら(目安:患部の感覚が無くなるくらい)中断し、再び痛み出したら冷やしてください。

■Compression(圧迫)
患部の内出血や腫れを防ぐことが目的です。腫れている部分にスポンジなどを当てて、テーピングや包帯で軽く巻いて圧迫します。

■Elevation(拳上)
腫れを軽減すること、晴れを防ぐことが目的です。患部を心臓より高くすることがポイントです

病院に行くべきか

病院に行く、一択しかありません!

そもそも膝が腫れている、前日に発熱までした、膝が曲がらない、うまく歩行できない。

そのような状態であれば、言われなくても「通院しなくては」となると思います。

とはいえ、「病院と言っても何科の病院に行くべきなの?」と迷う方もいるのではないでしょうか。

ここは整形外科に行くことが適切と私は思います。

整形外科は骨、関節、筋肉を扱う外科ですので間違いないでしょう。

私もケガをした翌日、仕事を遅刻して整形外科に行きました。

膝に注射を刺して・・・

整形外科に行くと膝の周囲を触診され、「膝の中に溜まっているものを抜きますか」と言われました。

ちなみにこの注射、ちょっと痛いです。

そして注射で吸引されると、血液混じりの液体が吸われて出てきました。

血液が混じる場合、靭帯断裂でほぼ確定のようです。

これは靭帯断裂すると同時に出血を伴うからということです。

「赤だったらほぼ断裂、透明だったら断裂ではないかもしれませんね」

と医者から言われ、抜いたあとに

「あ~、赤でしたね~」と。(私の落胆ぶりを楽しんでいるようでした)

注射で溜まっていた水分(血液)を抜くと、患部の腫れ(むくみ?)が解消され、膝の可動域がかなり広がります。

ちなみに、膝に溜まっている水分(血液)は時間経過とともに身体に吸収されるため、必ずしも注射で抜く必要性はないようです。

ただ膝に溜まった水分(血液)を抜くことで歩行がかなりラクになりました。

ラックマンテストとは

膝に溜まった水分(血液)を抜くとともに、ラックマンテストというものをやりました。

床またはベッドに座った状態で患部を少し曲げ、医師が片手で太もも、もう片手ですねを持ち、すねを持った手を前方に引っ張ります。

このとき、前十字靭帯が断裂していなければ引っ張った際に「カツカツ」と引っ掛かりを感じます。

もうおわかりのとおり、残念ながら私の場合は何も引っ掛かってくれませんでした。

医師からも「何も引っかかりがありませんね」と言われ、当時ラックマンテストの意味がよくわからなかった自身でも、その言葉には絶望感が含まれていることは理解できました。

MRI検査をすすめられる

レントゲン検査をしたところ「骨には異常ありませんね」という医師の見解がありました。

あわせて「MRI検査もした方がよいですね」と言われました。

整形外科でレントゲンを使う場合、主に骨の状態を見るようですが、レントゲンでは筋肉や腱、靭帯は映りません。

MRIは筋肉や腱、靭帯を映すのですが、私の行った病院にはMRIがありませんでしたので、別の機関に行くよう説明され、この日の診察は終了となりました。

「ほぼ前十字靭帯断裂」と診断されて

断定はされていませんが、話の流れから前十字靭帯断裂であることを確信しました。

「前十字靭帯断裂と診断されたら、ショック大きいだろうな」

とケガした当初は思っていました。

しかし前十字靭帯断裂を確信すると、逆に清々しい気分になったのも事実です。

 

後日、MRI検査を行って結果の画像を整形外科に持参したところ、

「やはり前十字靭帯が見えないですね」

と言われ、私のなかで前十字靭帯断裂を確信から確定になりました。

しかしすでにあらゆる断裂の可能性を提示されていましたので、このときは何も感じませんでした。

むしろこの時点での悩みは「手術をするか、しないか」と「手術をするならどこか?」でした。

 

次回は手術に踏み切った理由や手術するまでの生活、手術前夜と術後の苦難、高額医療制度に助けられたことなどについて書きたいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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